"6つの笛の物語"

6つの笛の物語

The story of six flutes1

サンポーニャ、ケーナ、バーウ、アイリッシュ・ウィスル、篠笛、リコーダー。


ぼくが演奏する6種類の笛です。本来は世界各地の伝統的な音楽を演奏するこれらの笛たち。


音楽用語ではEthnic Flute(民族の笛)と呼ばれるそうですが、ぼくは

「トラディショナル笛」

とか

「ワールドフルート」

などと名付けて呼んでいます。


これらの笛たちで、伝統的音楽や少数のマニアのためでなく、多くの音楽ファンに楽しんでもらえる

ポップな音楽、他で聴けないユニークで楽しい音楽を届けたい、と2013年よりコンサート活動をスタートしました。

笛の「革命児」カルロス・ヌネス

For Carlos Nunez2

作曲家としてテレビや舞台演劇の音楽をてがけていたぼくが、笛を演奏するようになったのは、

ガイタ(スパニッシュケルトのバグパイプ)の名手カルロス・ヌネスさんの吹くリコーダーとウィスルを聴き衝撃を受けたのがきっかけ。


"リコーダーはバロック音楽を演奏する笛、ウィスルはケルト伝統音楽を演奏する笛"

というそれまで持っていたイメージを覆されました。


ビブラート、ポルタメント、息のスピードなど演奏のニュアンスの豊かさ、そしてそれらの笛とクラシック、映画音楽、ブラジル音楽など多彩な音楽との組み合わせの妙、

「このふたつが相俟ってこんなにもカラフルな新しい音楽の世界がひろがるのか!」

トラディショナル笛がまとう新しい「衣装」に胸が踊りました。


『ヌネスはトラディショナル笛で自分自身の新しい音楽をつくるミュージシャンだ!』

『他に類を見ない独自の「ヌネスの味」をアピールする「革命児」だ!』

とワクワクしました。


そして⋯ヌネスさんの音楽を聴いた次の日にリコーダーを買いに行き、ゼロから習得に猛進したのでした。

42歳のときのこと。

ぼくもやってみたい!

Let me play it 3

世界各地のさまざまなトラディショナルな笛の素朴ながら力強い音色は以前からとても好きでした。

ミネラルたっぷり含んだ「天然粗塩」みたいな魅力。


ヌネスさんがリコーダーやウィスルでやってみせたことを、ぼくも色々な笛でやってみたい!と思いました。


ヌネスは天才的ミュージシャンだから「革命」ができたけど、ぼくにだってできることがあるはず。


昔から大好きだったさまざまトラディショナル笛を習得して、それらの笛たちに新しい「衣装」を着せてみたい。


『独自の「ぼくの味」をアピールできたら素敵!』

これが「笛はパラダイス!!」の音楽スタイルの原点、グランドデザインです。


新しい衣装を着せたら斬新で楽しい音楽を作れそう!と思う笛を6種類に選び、少しずつ習得に励むことからスタートしました。


上記のサンポーニャ、ケーナ、バーウ、アイリッシュ・ウィスル、篠笛、リコーダーです。

この笛たちのためのオリジナル曲をどんどん作曲しよう。


この笛たちに似合うスタンダード名曲を独自の編曲でどんどん届けよう。


これって、作・編曲家であり、自分でトラディショナル笛を演奏するぼくにしかできないことかも!


おもろいWHY

Why?4

42歳でゼロから笛を始めたので、若い時から演奏してきた人たちのようにはいきません。


いまさら超絶技巧の「演奏職人」というわけにもいかない。


それならお客さんに楽しんでもらえるコンサートをめいっぱい工夫を凝らして開いていこう、と考えました。


おもろい"WHY"があったら、"HOW"は少々拙くてもええやん!と前向きに考えました。


一種類の笛では飽きられるかもしれないけど、持ち味の異なる6種の笛があれば多彩で幅広い音楽表現を届けられるはず。


「色々な笛が吹けます」というのが「売り」でもなんでもなく、多彩な音楽を届けるためにこの「6つの笛」が必要なのです。

My Dream5

いつか、笛たちのために作ったオリジナル曲を持って、それぞれの笛の生まれ故郷の人に聴いてもらえたら!

これから夢まだまだいっぱいあります。

つづく

Our story goes on ...